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第7章 北川 樹
遙は何回かいきんで。

「もう少し!もう少しだから頑張って!」

遙が頷き、涙目で歯を食いしばって、更にいきんだとき、ズルッという感じで、絞り出されたカタマリを助産師が受け取った。

「産まれたわよ!」

「んぁ〜!んぁ〜‼︎」

という猫みたいな声で鳴く血まみれの赤ん坊は、臍の緒を切ってすぐにシーツのようなもので身体を拭かれ、遙の胸のあたりに、はい!と置かれた。

「はい!抱っこ!」

落とさないように助産師さんが見守る中、遙は、はぁ〜…と脱力しながら、胸の上に置かれた、ふやけた赤ん坊を、ビミョーな顔で支えた。
そこを看護師がはい!笑って!といきなりカメラを向ける。え?、写真?、と面食らいながら遙は引き攣ったように笑う。

「….かわいい、のかな…?」

困ったような顔で俺を見上げる遙。正直、くちゃくちゃでふやけたソレがかわいいかと聞かれると、何とも言えない。

「産まれたてはそんなもんよ。徐々に可愛くなってくるから、はい、カンガルーケア終了〜」

助産師が、またシーツみたいなので赤ん坊を包み、体重を測ったり色々書類に記入していた。
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