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第15章 妻の調教

『どうしたんですか……？』

『自分以外に梨花を虐めるのを見てたら
腹が立ってきた。僕が梨花を差し出したのにな』

どうしてなんだろう……？
こんなふうにされて
やっとご主人様の愛を感じるなんて……
私は久しぶりに嬉しく思った。

『こんな事言ったからって、勘違いするなよ。
奴隷なんだから。僕が梨花をめちゃくちゃに
するんだ』

『はい、お願いします』

私はそれでも嬉しい。
今まで私に興味なかったのに……
同じ身体なのに……奴隷になったら
こんなふうに、必要とされる。

否定されながらでも、必要にされている
矛盾しているかもしれないけれど
嬉しかったの。

『でも……嬉しいです』

『行くぞ……』

ご主人様は私の方を見て歩いて行った……