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HANAMIZUKI~貴女を永遠に想います
第24章 世界一寂しがり屋のS男




仁said


・・・・・。


なんか・・・。


スッゲーいい宿だな・・・。



ロビーから見える・・・駿河湾・・・。



天井を見ると・・・スゲー・・・。


木がビッシリ張られてる・・・・。



柱には細かい彫刻がされていて・・・足元は・・・大正ロマンを思わせる赤いじゅうたん・・・。



窓辺を見ると・・・またそこもレトロな作り・・・。



へぇ~・・・。



こんな宿・・・あったんだ・・・。



俺がキョロキョロ中を見渡していると・・・・。



「失礼いたします・・・。こちらは熱海の梅を使用した梅茶でございます・・・・」



・・・・・・。



そう言って・・・お茶を出してくれたのは・・・。




バカモタモタ女。



俺がジーーと見ていると・・・・。



「あ・・・あの・・・。こちらが宿帳でございます・・・。お名前と・・・ご住所・・ご連絡先をご記入いただけますでしょうか・・・・。」



・・・・・・。


頂けますでしょうかじゃねぇよ。



俺は黙ってそれを受け取り・・・。




「この辺何か面白いものある????」



そう言って自分の名前を宿帳に書いた・・・。



バカは窓から外を見て・・・。



「あ・・・今・・・丁度桜が綺麗なので・・・この宿を出て・・その先の道を降りて・・・・・」



・・・・・(笑)


いきなり道案内が始まるっていう・・・(笑)







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