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愛してるからこそ...
第9章 小池の悩み



「そうだな。あいつなら子供好きそうだし?」

『彼をご存知なんですか?』

「言ってなかったか?
大学の同期で仲いいぞ。
最近は行ってないがよく飲んだからな。」



小池は金田からそんな話は聞いていないのだろう。
むしろ言えないのが正しいのかもしれない。

「愛美ちゃん。
出来ることあった言ってね!」

「俺も何かあったら頼ってくれ。」



俺の一言に小池は目を丸くし小さな声で...
『あの…鬼課長が...』

だから俺も笑顔で返す。
「今は部長だがな...。」


そうだ。金田にLINEでもしておくか。
そしてちゃんと話し合えと。


【久しぶりだな、結城だ。
お前の彼女の小池最近悩んでるみたいだから
仕事も程々にして話くらいちゃんと聞いてやれ。

あと俺あとちょっとで結婚するから。】

スマホをしまおうとした時
着信を告げる音がした。


だれかと思えば早速の金田だった。


『久しぶり結城!』

「あぁ。」

『ってか愛美の上司だったっけ?』

「そうだよ。
お前もさ仕事忙しいのはわかるけど
悩みがあって辛い思いしてんだから
少しくらい聞いてやれよ。」


すると金田は電話の向こうから
情けない声を続けてこう続けた。



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