この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エメラルドの鎮魂歌
第7章 木漏れ日の道
「…ああ…も…う…ゆるし…て…」
…寝台の上…獣が交わる体位のまま、瑞葉は幾度犯されたか分からないほどの楔と、男の熱い欲望の樹液をその身に受け、啜り泣く。
言葉とは裏腹にその淫らな孔は、紅く柔らかく熟し…男の猛り狂う牡を嬉しげに受け入れていた。
…男により、すっかり性器へと変えられた淫らな後孔は、男の激しい律動を待ちかねたかのように受け入れ、物欲しげに締め付ける。
「…本当に…いやらしい方だ…。
私を絡め取り…締め付けて離さない…。
こんなに淫らな身体をしたひとを…私は他に知らない…。
まるで…高級娼婦のようだ」
美しい低い声で冷ややかに嗤い、逞しい腰を荒々しく遣う。
「…い…や…言わない…で…」
八雲の激しい律動に連れて、その身体を揺らしながら瑞葉は唇を噛みしめる。
シーツを握りしめるその手は、青白く震えている。
「…貴方は、私に抱かれずにはいられないお身体なのですよ。私が居なかったら、この淫らなお身体を誰に慰めてもらうつもりですか?
藍様ですか?…藍様は、まだ少年ですよ。女も男もご存知ではないはずだ。
そんな方に、貴方は欲情なさるのですか?
…ああ、なんと浅ましいお身体なのでしょうね…」

藍の名前を聞き、瑞葉は激しく首を振る。
蜂蜜色の美しく長い髪が乱れ落ちる。
「…や…っ…そんなこと…考えて…ない…んんっ…!」
その髪を搔き上げ、形の良い顎を掴み、無理やり目を合わせる。
「…本当に?」
「…ああ…っ…ん」
…緩く腰を遣われ、切なげに声を漏らす。
「…私だけですか?」
「…お前だけ…お前だけ…だ…はあ…ああ…んん…」
緩やかな動きに焦れたように、自分から男を需めてか細い腰を揺らめかせる。
「…そんなに、物欲しげになさって…。
…では、パリには行かれないのですね?」
睫毛の触れ合いそうな距離で、深い瑠璃色の瞳に見入られる。
「…行かな…い。…お前と…八雲と…離れて…生きていけないから…行かない…」
口づけを求める柔らかな紅い唇を奪い、濃密に舌を絡ませる。
窒息しそうな濃厚な口づけを与え、ゆっくりと離す。
快楽に酔い痴れたエメラルドの瞳に微笑いかける。
…そして、首を巡らし話しかける。
「…お聞きの通りです。藍様…」

冷水を浴びせ掛けられたように瑞葉は全身を震わせ、部屋の扉を振り返る。

…僅かな光の漏れる元…藍が石のように固まり立ち竦んでいた…。



/281ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ