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エメラルドの鎮魂歌
第7章 木漏れ日の道
…これは…悪い夢なのか…。
藍は我が眼を疑った。

…しかし、眼の前で繰り広げられる余りにも浅ましく…余りにも生々しく…余りにも淫らな情景は現実に他ならなかった。

…瑞葉は、白く透き通るような華奢な身体を八雲に組み敷かれていた。
しかもうつ伏せに這わせられ、腰を高々と掲げられ…まるで無理やり犯されているかのような…余りに屈辱的な姿をしていた。

藍はもう十五歳だ。
性体験はもちろんないが、青山が自分を愛してくれているのが分かるし、自分も彼に惹かれているのもわかる。
だから、性の営みが自然なことだと知っているし、男同志の性交を毛嫌いする気もない。
…だが今、目の前に繰り広げられているそれは、藍が想像していた性愛とは全く異なっていたものだった。

…八雲は上着こそ脱いでいたが、白いワイシャツにネクタイ、ベスト…と上半身はきちんとした一つの乱れもない服装であった。
…ただひとつ…黒いスラックスの前立てのみを寛げ、露出した男の性器…まるで凶器のように長大で猛り狂った…を瑞葉の白く肉付きの薄い双丘に突き立てていたのだ。
その姿は日頃、瑞葉を生まれたての赤子のように大切に過保護なまでに労わり傅いている執事の様とは別人のようであった。

…八雲は瑞葉の後孔に深々と己れの牡を挿入し、激しく攻め立て、犯していた。
その白い肉の狭間からは、男の先走りの液が白く泡立ち、瑞葉のほっそりとした太腿を濡らしていた。
小さな骨盤は、砕けそうに攻め立てられているのだろう…。
瑞葉の華奢な腰は、今にも折れそうなほどに男により荒々しく打ち付けられていた。
瑞葉の美しい蜂蜜色の長い髪は、男の容赦ない律動に合わせて、激しく乱れていた。
…野蛮な…けだものの蛮行としか思えなかった。

しかし、何より藍を驚愕させたのは、そのように加虐的に犯されているように見えた瑞葉が、男の愛撫と牡の挿入に、淫らに反応していることであった。

…瑞葉の清楚で儚げな美貌は…さながら淫乱な娼婦のように艶めき、甘く切ない声を上げ、男に快楽を訴えていたのだ。

「…あ…ああ…んっ…八雲…い…いい…すご…く…きもち…い…ねえ…もっと…もっとして…もっと…八雲の…を…みずはの…おくに…ちょうだい…」
華奢で儚げな腰は自ら貪欲に悦楽を需め、淫らに揺らめいていたのだ…。




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