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狂愛の巣窟 〜crossing of love〜
第4章 【止まらない欲情に乱れて…】





「親父とは?着物着たまま……シた?」




ううん、と首を振る。
そんな可愛い顔して嫉妬ばかりしてくれるのね。
背の高い一颯くんの髪を撫でてしまう私は甘い声で蜜を与えるの。




「まだ誰ともシてないよ、今日はたっぷりとこんな私を堪能して…?」




「早く抱きたい………」




「せっかち、なんだから」




「ダメ?焦っちゃうよ、こんな綺麗な十和子さん目の前にして、誰にも取られたくないもん」




「んふふ、じゃ、今度2人きりの時にも着てあげようか?」




「本当!?絶対だよ?約束!」




「はいはい、約束」




「もう、子供扱いして…」




可愛く不貞腐れてくれるからクルッと振り返って「あんなセックスしてくる子は子供じゃないよ」と言ってあげた。
照れながら悶絶する一颯くんと笑い合いながら皆さんの元へ。




待ってたぞ…とばかりに迎えられて
「どれも美味しいよ」と今度はお義兄さまが隣を独占してきました。




「全部手作りだと亨から聞いたよ、大変だっただろう?」




「お口に合いましたか?なら良かったです」




テーブルの下で手を重ねてくる。
お酒のせいもあり頬もほんのり赤い。
全然酔ってない私をどうにかして気を引こうと必死なのもわかるけど先に潰れてしまいそうですね。




お料理が得意なお義兄さまに褒められて私も良い気分。




「この前のキミが頭から離れない……」




そっと耳元で言われて赤くなる。
おそらくクリスマスのサンタコスでの羞恥オナニーのことを言っているのだろう。
皆さんの視線がまた一気に集まってしまった。




「忘れてください……」とお酒を流し込む。
「今日は着てくれんのか?」とお義父さままで。




「アレは俺だけの特権だよ」




亨さんがそう言うので誰も何も言えません。
私に対する絶対的存在は亨さんだけであり、私はそれに従うのを皆さん熟知してらっしゃいます。
暗黙のルールなのです。




まだこんな風に亨さんに対してドキドキしてしまう。
今の関係になれたのも亨さんの理解あってこそですから。




「そうだよね、十和子」









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