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青い煩い、少女の情動。
第8章 布団の香り、

とりあえず一段落。
これからどうしたものか、と考える。
『莉央お姉ちゃん……、』
頬を染めている悠寿君、
しかしそこには罪悪感と動揺が見てとれる。
[どした?]
『えっと……、』
[うん?]
『なんか、……、』
[なに?]
悠寿君は何か言いづらそうにしている。
……、
もしかすると、
お風呂と今回のとで、自分がしてもらっている行為はおおっぴらに人に言えることではないということを理解したのかもしれない。
それか、私にその行為をさせてしまったことへの罪の意識か……
良くわからないけれど……
[ひさ?、気にしなくていいよ。仕方ないことだし。]
『でも、……。何かお礼、』
なんていい子。
こんなときまで、人に報いようとする心持ちはノーベル心配り賞に値する。
そんな賞が存在しないことは流石の私も分かっているのだが、必要とあらば自分で作ろうとさえ思う。
……、
お礼か、
うーん、
生憎、私は変態だった。
もはや開き直っているのだった、……あーあ
[じゃあ、ひさも私のこと気持ちよくして?]
『ぇ、……うん、分かった。』
悠寿君は理解していない様子だが、
私の要求にすぐに首を縦に振った。
[じゃあ早速、お願いしようかな。]
『う、うん。』
私は響君の服を脱いだ。
脱いだと言っても、上着だけ。
『わ、』
悠寿君の目が大きくなる。
それもそのはず、
私は今、下着を身につけていないのだから。
んーーー、
実を言うと私も忘れていた。
顔がうわっ、と熱くなるのを頑張って鎮めて、
お姉さんを心掛ける。
幸い、悠寿君から指摘はなかった。
まぁ、寝る時に下着をつけない人も多いし、
貧相ならば尚更。
(そんなこと悠寿君は知る由もないが)

