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郁と悠(もうひとつの物語)
第3章 葛藤
「あんっ、悠!お姉、もうイキそう…」
「郁、挿れていい?」
「…ダメ…口なら、いいよ…」
郁は僕ではなく、悠の名前を呼び続けました。郁は自分でローターを当てながら、僕の顔をみました。
「悠…お姉、ここ気持ちいい!」
「挿れたいよ!郁…」
「…ダメ!ここは…もうお兄のじゃない、悠のもの…」
郁は僕のモノを扱きながら、激しく口を動かしました。僕は郁の口の中で、果ててしまいました。
「あんっ、苦い…」
僕のモノから口を外すと、郁はティッシュに精液を吐き出しました。そして僕に構わず、再びローターに集中していました。
「あんっ、悠…」
「…郁」
「悠…お姉、イクッ!」
郁はローターをあてがい、絶頂に達していました。僕はその姿を、呆然と眺めていました。郁が遠い存在になっていました。
次の日、成人式の祝日でした。郁は早くから起き、準備をしていました。そして8時頃、家を出ていきました。
「行ってきます…」
「うん…」
郁は振り返りもせず、ドアを閉めました。これから2日間、郁とは連絡が取れません。僕はマンションでひとり、郁の帰りを待つしかありませんでした。そして2日目の夜、郁からメールがありました。その日僕は仕事で、ちょうど家に帰る電車の中でした。
『ごめんなさい。今夜も泊まってきます…』
メールには遊園地でキスする、郁と悠の写真が添付されていました。
『約束が違うよ!』
僕がそう返すと、返信はありません。僕は衝動が抑えきれず電車を降りると、悠のアパートのある駅に向かいました。僕が悠のアパートを知っていることを、郁たちは当然知りません。
夜の10時近くになっていました。以前覚えた悠の部屋の窓は、明かりが消えていました。誰も居ないようでしたが、念のため僕は周りを気にしながら、悠の部屋のドアの前まで来ました。ドアの横の小さな窓から薄明かりが漏れ、人の気配がありました。
僕は再び周りを見渡し、郵便受けの小さな隙間に耳をあて、部屋の中を窺いました。耳を澄ますと、男女の声が聞こえていました。
「郁、挿れていい?」
「…ダメ…口なら、いいよ…」
郁は僕ではなく、悠の名前を呼び続けました。郁は自分でローターを当てながら、僕の顔をみました。
「悠…お姉、ここ気持ちいい!」
「挿れたいよ!郁…」
「…ダメ!ここは…もうお兄のじゃない、悠のもの…」
郁は僕のモノを扱きながら、激しく口を動かしました。僕は郁の口の中で、果ててしまいました。
「あんっ、苦い…」
僕のモノから口を外すと、郁はティッシュに精液を吐き出しました。そして僕に構わず、再びローターに集中していました。
「あんっ、悠…」
「…郁」
「悠…お姉、イクッ!」
郁はローターをあてがい、絶頂に達していました。僕はその姿を、呆然と眺めていました。郁が遠い存在になっていました。
次の日、成人式の祝日でした。郁は早くから起き、準備をしていました。そして8時頃、家を出ていきました。
「行ってきます…」
「うん…」
郁は振り返りもせず、ドアを閉めました。これから2日間、郁とは連絡が取れません。僕はマンションでひとり、郁の帰りを待つしかありませんでした。そして2日目の夜、郁からメールがありました。その日僕は仕事で、ちょうど家に帰る電車の中でした。
『ごめんなさい。今夜も泊まってきます…』
メールには遊園地でキスする、郁と悠の写真が添付されていました。
『約束が違うよ!』
僕がそう返すと、返信はありません。僕は衝動が抑えきれず電車を降りると、悠のアパートのある駅に向かいました。僕が悠のアパートを知っていることを、郁たちは当然知りません。
夜の10時近くになっていました。以前覚えた悠の部屋の窓は、明かりが消えていました。誰も居ないようでしたが、念のため僕は周りを気にしながら、悠の部屋のドアの前まで来ました。ドアの横の小さな窓から薄明かりが漏れ、人の気配がありました。
僕は再び周りを見渡し、郵便受けの小さな隙間に耳をあて、部屋の中を窺いました。耳を澄ますと、男女の声が聞こえていました。