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ズルい彼
第2章 変わる関係
下半身が熱くなる。


気づいたら、優太の太ももに自分の下半身を押し付けていた。


「ぷはっ、麻耶えっろ。」

優太がニヤリと笑う。


「仕方ないじゃん、なんか、なんか濡れてきたし…。」

私は急に恥ずかしくなって俯くと。


「よいしょ!」と、いう掛け声とともに


「きゃっ!」

なんと優太にお姫様抱っこされてしまった。


「え!?」


「早く、麻耶の中に入りたい。ベッドいこ。」

と、耳元で囁かれて

顔が真っ赤になる。


スタスタと階段を登っていき、自分の部屋のベッドに優しく私を降ろした。


「…優太、その。」と、私が言葉を出そうとした途端


ぐぅ~


盛大に大きなお腹の音が鳴る。


「「あ…」」

時間は夜の7時、いつもなら夕食の時間だ。


まさか、これからっていう時に自分のお腹の音が鳴るなんて。


顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。


めっちゃ恥ずかしい…


と、俯いていると


「そういや、俺も今日全然何も食ってねぇ。とりあえず、何か食べるか。」


と、頭にぽんと手を置かれてドキッとした。


見上げると優太はとても笑顔で、こちらも笑顔になる。








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