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エリート妻色情飼育
第14章 第十三章 密談
「遊んでる女なのかい・・・?」
悟が興味を示したのか瞳を光らせた。

「いやっ・・まだ処女やろ・・・」

新しい氷をグラスに入れ、酒を注ぎ足す。
琥珀色の液体が染み込んでいく。

「だったら、どうして・・・?」
悟が焦れったそうに声を出した。

そんな息子の表情が珍しいのか、幸造は嬉しそうに一口酒を飲むと勿体ぶって言った。

「いや・・な・・・。
仕草で分るねん。

何かの拍子に手ぇとか触れるとな、
ビクッと反応するんや。

しかも、そん時の表情が何とも言えん程、
色っぽうてなぁ・・・」

幸造の顔もトロケそうに崩れていく。

「そう言えば伊藤女史の話だけど・・・

とてつもないスケベな事を
アッケラカンとした顔をして。

聞いてくるって言ってたな・・・」

少し興奮してきたのか、悟のピッチが早くなっている。

「そうやろ・・・?

ああゆう女は一度あの味を覚えたら、
のめり込むでぇ・・・。

佐山の奴が厳しく躾たよって
何も知らんらしいけど、
素質十分や。

それに、あの大きい胸、見てみい。
もの凄うイヤらしい身体しとるでぇ・・・」

「確かに・・・」

父のスケベ面をまともに見せられて、苦笑しながらも悟は頷くのだった。

幾人もの女を漁ってきた幸造の眼力には素直に敬服していた。
風俗だろうが銀座の高級バーに勤めるホステスまでも、幸造が指摘した事は殆ど外れる事が無かった。

だからこれ程、女を取っ返え引っ返えしてもゴタゴタしないのだ。
いくら多額の手切れ金を払っていたとしても、嫌われたり性格の悪い女では揉める筈だ。

その辺は悟も見習っていた。

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