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エリート妻色情飼育
第36章 第三十二章 社長の愛撫
(わ、わたし・・・?)
キス、している。

悟の後とはいえ、さっきまで憎むように睨みつけていた男なのに。
いや、それだからこそ不条理な感情が沸き上がる。

父親よりも年上の男に唇を預けている。
その状況が淫靡に染まっていくことを強調するからだ。

(こんな・・こん・・な・・・)
自分の犯している罪が切ないほど興奮させる。

(だめ・・なのに・・・)
沸き上がる官能が逆らう気力を消してしまう。

「おぉ・・・は、春香ぁ・・・」
「し、社長ぉ・・・」

呼び合う名前に身体が熱くなる。
秘書である自分が社長と抱き合い、キスをしている。

遂さっきまで、憎んでいた男なのに。
巧妙に仕組まれた罠に堕ちた天使は、男達のなすがままに淫靡な快楽に身を任せてしまうのだった。

「あふぅ・・・んん・・んぐぅ・・・」
吸い取られるまま舌を男の唇の中で蹂躙され、甘い息を漏らし続けていた。

(わ、わたし・・もう・・・)

まっ白な思考の中で春香は抵抗を捨てていた。
押さえつけていた欲望が解き放たれると、一気に春香の理性が消え去ってしまったのだ。

幸造のしわがれた手がブラウスのボタンを外している。
あろうことか、春香も男の手の動きを手伝うかのように自分から服を脱いでいくのだった。

窮屈そうにブラジャーを押し上げていたバストが弾けた。

「おほぉー・・むほほぉー・・・んぐぐぅ」

すかさず幸造が大きく口を開けて頬張る。
幼い顔に似合わぬ巨乳はタップリとしたボリュームで、男を楽しませてくれる。

「あああんっ・・・んん、はぁー・・・」
切ない喘ぎ声が漏れる。

幸造の手でベッドに仰向けに倒されると、そのまま組み伏すように皺混じりの顔が乳房を貪っていく。

「おおおぉ・・美味いでぇ、春香ぁ・・・
もの凄う、でかいオッパイやぁ・・・」

「ああああぁ・・い、いやあ・・・」

強烈な快感が拒む力を奪ってしまう。
幸造の汗で光る頭を、抱くようにして悶えている。

「あっあんっ・・あんっ、いやっ・・・
だ、だめぇ・・社長ぉ・・・」

今、ハッキリと相手の男を自覚している。

愛する婚約者の井上ではない。
かばってくれた裕子でもない。

優しく抱いてくれていた専務でもない。
自分を罠にかけた社長の幸造である。

憎むべき男の筈であるのに。
強烈に感じてしまう。

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