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亜紀と蓮
第1章 プロローグ
最初にPCに取り込んだスマホの映像をクリックすると、モニター全体に蓮君の寝顔があらわれた。ほんの少しニキビが残るあどけない顔で、気持ちよさそうな寝息を立てていた。
「蓮、可愛い…」
モニターから亜紀さんの優しい声だけが聞こえていた。そしてカメラが少しずつ離れ、ゆっくりと部屋全体を映し出した。蓮君は目を瞑ったまま長身を丸め、亜紀さんのダブルベッドで眠っていた。レースのカーテンから漏れる朝の光が、大人になったばかりの青年の裸身を照らしていた。
僕と亜紀さんと蓮君の関係は、若い女性向けの雑誌の記事が始まりだ。街角のイケメンを探すコーナーに高校3年生だった蓮君の写真が掲載された。写真には母親である亜紀さんも一緒に写っていた。その雑誌の編集者が偶然、若い頃の亜紀さんの知りあいだった。そしてその編集者がたまたま僕の知り合いだった。
その編集者からよかったら連絡してみるかと言われ、亜紀さんの連絡先のアドレスを貰った。会社勤めのかたわら売れないカメラマンと駄文を書いている僕は、見せられた写真にすごく惹かれていた。翌日アドレスにメッセージを送るとしばらくして蓮君から返事がきた。
雑誌の記事から亜紀さんの若い彼氏と思っていた蓮君が息子さんだと知り驚いた。そしてなんどかのやりとりのあと亜紀さんに会うことができた。編集者にもらった20才頃の写真とあまり変わらない、アラフォーと思えない女性が僕の目の前に現れた。
知り合いの編集者とはもう20年近く音信はなかったと話し、僕から連絡をもらってびっくりしたと無邪気に語る亜紀さんに僕は一目惚れした。黒髪の短いボブスタイルで年齢的に近いある元グラドルによく似ている、切れ長な目は少しだけ垂れ大きな瞳がクルクルと動く魅力的な女性だった。
春先の暖かい日の午後、チェーンのコーヒーショップのテラス席でキャメルのコートを手に持った亜紀さんは、胸が盛り上がったグレーのハイネックセーターを着ていた。スリムジーンズ姿のお尻は盛り上がりヒールのあるブーツを履いていた。スリムだがメリハリのある身体の亜紀さんは、身長170センチあまりの僕よりずっと背が高く見えた。
「蓮、可愛い…」
モニターから亜紀さんの優しい声だけが聞こえていた。そしてカメラが少しずつ離れ、ゆっくりと部屋全体を映し出した。蓮君は目を瞑ったまま長身を丸め、亜紀さんのダブルベッドで眠っていた。レースのカーテンから漏れる朝の光が、大人になったばかりの青年の裸身を照らしていた。
僕と亜紀さんと蓮君の関係は、若い女性向けの雑誌の記事が始まりだ。街角のイケメンを探すコーナーに高校3年生だった蓮君の写真が掲載された。写真には母親である亜紀さんも一緒に写っていた。その雑誌の編集者が偶然、若い頃の亜紀さんの知りあいだった。そしてその編集者がたまたま僕の知り合いだった。
その編集者からよかったら連絡してみるかと言われ、亜紀さんの連絡先のアドレスを貰った。会社勤めのかたわら売れないカメラマンと駄文を書いている僕は、見せられた写真にすごく惹かれていた。翌日アドレスにメッセージを送るとしばらくして蓮君から返事がきた。
雑誌の記事から亜紀さんの若い彼氏と思っていた蓮君が息子さんだと知り驚いた。そしてなんどかのやりとりのあと亜紀さんに会うことができた。編集者にもらった20才頃の写真とあまり変わらない、アラフォーと思えない女性が僕の目の前に現れた。
知り合いの編集者とはもう20年近く音信はなかったと話し、僕から連絡をもらってびっくりしたと無邪気に語る亜紀さんに僕は一目惚れした。黒髪の短いボブスタイルで年齢的に近いある元グラドルによく似ている、切れ長な目は少しだけ垂れ大きな瞳がクルクルと動く魅力的な女性だった。
春先の暖かい日の午後、チェーンのコーヒーショップのテラス席でキャメルのコートを手に持った亜紀さんは、胸が盛り上がったグレーのハイネックセーターを着ていた。スリムジーンズ姿のお尻は盛り上がりヒールのあるブーツを履いていた。スリムだがメリハリのある身体の亜紀さんは、身長170センチあまりの僕よりずっと背が高く見えた。