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亜紀と蓮
第1章 プロローグ
大学を9月に中退して留学する、蓮君からそうメールが来たのは4月のことだった。僕は少し驚いたが、蓮君が遂に夢を追い始めるのだと思い直した。そして祝福のメールを送ると蓮君だけでなく亜紀さんからも返信が届いた。それは僕に対するふたりからの「仕事のお願い」だった。
ふたりの「お願い」はとても衝撃的だった。しかし僕は雑誌のグラビアを初めて見たときから、ずっとこうなる予感がしていた。僕はすぐに「お願い」を快諾すると、それを返信した。
僕が請け負った仕事はふたりが撮った日常を編集し、「プロモーションムービー」を作ることだった。蓮君と仲良くなるにつれ、僕は自分のことを話していた。その中で若いころAVに関わっていたことも、飲んだ勢いで話したこともあった。蓮君は若い男の子らしく興味を示し、ふたりで話が盛り上がったことがあった。蓮君はそれを覚えていて、僕に仕事をお願いしてきた。
僕は仕事の依頼を受けると、ふたりの魅力を最大限生かすシナリオを考え続けた。そして出た結果が、ありのままのふたりを見せることだった。ふたりはそれを受け入れ、僕はシナリオを送った。ふたりは2週間、お互いの日常を自分のスマホで撮り合った。
GW前に届いた2週間のふたりの記録、スマホ2台分の映像を僕は全てチェックした。連休初日の朝から始めた編集作業は、結局最終日の夜中に完成した。その前夜も徹夜で疲れ切ったはずなのに、僕は興奮ですぐに眠ることができなかった。画像に収められたふたりの日常はそれほど官能的な愛の世界だった。
そこからまた1月をかけ字幕やモザイク、音楽を入れた「作品」がやっと完成した。亜紀さんと蓮君の魅力を最大限に引き出す編集を考え、僕は何度も何度もやり直す羽目になった。そしてもうひとつ、編集をしながら興奮し自分で慰めることになり、同じシーンで仕事が止まってしまうことが多々あった。すべての仕事を後回しにして、僕は心身ともにふたりに捧げていた。それほどまでに、僕は素敵な男女の虜になっていた。
そして今夜、ある海外動画サイトに完成した映像をアップすることにした。もちろんふたりはアップされることを承知している。しかし完成した「作品」をふたりはまだ見ていない。ふたりは顔の見えない観客と一緒に、初めて自分たちの姿態を見ることになる。
ふたりの「お願い」はとても衝撃的だった。しかし僕は雑誌のグラビアを初めて見たときから、ずっとこうなる予感がしていた。僕はすぐに「お願い」を快諾すると、それを返信した。
僕が請け負った仕事はふたりが撮った日常を編集し、「プロモーションムービー」を作ることだった。蓮君と仲良くなるにつれ、僕は自分のことを話していた。その中で若いころAVに関わっていたことも、飲んだ勢いで話したこともあった。蓮君は若い男の子らしく興味を示し、ふたりで話が盛り上がったことがあった。蓮君はそれを覚えていて、僕に仕事をお願いしてきた。
僕は仕事の依頼を受けると、ふたりの魅力を最大限生かすシナリオを考え続けた。そして出た結果が、ありのままのふたりを見せることだった。ふたりはそれを受け入れ、僕はシナリオを送った。ふたりは2週間、お互いの日常を自分のスマホで撮り合った。
GW前に届いた2週間のふたりの記録、スマホ2台分の映像を僕は全てチェックした。連休初日の朝から始めた編集作業は、結局最終日の夜中に完成した。その前夜も徹夜で疲れ切ったはずなのに、僕は興奮ですぐに眠ることができなかった。画像に収められたふたりの日常はそれほど官能的な愛の世界だった。
そこからまた1月をかけ字幕やモザイク、音楽を入れた「作品」がやっと完成した。亜紀さんと蓮君の魅力を最大限に引き出す編集を考え、僕は何度も何度もやり直す羽目になった。そしてもうひとつ、編集をしながら興奮し自分で慰めることになり、同じシーンで仕事が止まってしまうことが多々あった。すべての仕事を後回しにして、僕は心身ともにふたりに捧げていた。それほどまでに、僕は素敵な男女の虜になっていた。
そして今夜、ある海外動画サイトに完成した映像をアップすることにした。もちろんふたりはアップされることを承知している。しかし完成した「作品」をふたりはまだ見ていない。ふたりは顔の見えない観客と一緒に、初めて自分たちの姿態を見ることになる。