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亜紀と蓮
第2章 プロモーション①
「わっ!」
亜紀さんのはしゃいだ声が聞こえ、大きく開けた口から長い舌が伸びてきた。亜紀さんの満面の笑みが画面からフレームアウトした。
「なに、亜紀さん!もうっ!!」
スマホの画面が揺れ次の瞬間、寝室の天井を映し出した。画面が動かないままふたりの会話だけが続いていた。
「今日の蓮のお弁当、美味しかったよ」
「あれ、亜紀さんが教えてくれたやつ…」
「あれ、そうだっけ?w」
ふたりの会話と身動きするシーツの衣擦れの音、そして会話の途中で重ねるクチビルから漏れる吐息だけが、ずっと天井を映す静かな画面から聞こえてきた。
「亜紀さんの味、再現出来てた?…」
「うん、完璧…さすがわが息子!」
肌同士が当たる音と何度かチュッとキスする音が聞こえ、画面が一瞬暗くなった。寝室全体の灯りが消され、ベッドサイドのランプが点けられた。するとまた、ほのかに天井が明るくなった。白っぽい無機質なLEDの灯りからオレンジに白熱灯の温もりに、ふたりの寝室の雰囲気が変わっていった。
天井に映るランプの灯りがほのかに揺らいでいた。同時にふたりの息遣いが徐々に大きくなり、そして亜紀さんの喘ぎ声と蓮君の鼻息に変わっていった。ベッドの軋む音と同時に天井を映す画面も揺れ始めた。
亜紀さんのはしゃいだ声が聞こえ、大きく開けた口から長い舌が伸びてきた。亜紀さんの満面の笑みが画面からフレームアウトした。
「なに、亜紀さん!もうっ!!」
スマホの画面が揺れ次の瞬間、寝室の天井を映し出した。画面が動かないままふたりの会話だけが続いていた。
「今日の蓮のお弁当、美味しかったよ」
「あれ、亜紀さんが教えてくれたやつ…」
「あれ、そうだっけ?w」
ふたりの会話と身動きするシーツの衣擦れの音、そして会話の途中で重ねるクチビルから漏れる吐息だけが、ずっと天井を映す静かな画面から聞こえてきた。
「亜紀さんの味、再現出来てた?…」
「うん、完璧…さすがわが息子!」
肌同士が当たる音と何度かチュッとキスする音が聞こえ、画面が一瞬暗くなった。寝室全体の灯りが消され、ベッドサイドのランプが点けられた。するとまた、ほのかに天井が明るくなった。白っぽい無機質なLEDの灯りからオレンジに白熱灯の温もりに、ふたりの寝室の雰囲気が変わっていった。
天井に映るランプの灯りがほのかに揺らいでいた。同時にふたりの息遣いが徐々に大きくなり、そして亜紀さんの喘ぎ声と蓮君の鼻息に変わっていった。ベッドの軋む音と同時に天井を映す画面も揺れ始めた。