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真珠姫
第5章 episode 5
朝。


綾が目を覚ますと廉はいなかった。


昨日の出来事は夢だったのだろうかーー。


綾はふらりと鏡の前に立った。

昨夜泣いたせいか目が腫れている。


夢じゃなかった…


ふと首すじの赤いモノが気になった。


ナニコレ…


よく見るとそれは昨晩廉に付けられた所有の証だった。

それも一つではなくいくつもある。

首だけでなく身体中に。



綾はポロポロと涙をこぼした。



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