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人妻コレクション~他人に抱かれる妻たち
第22章 佳織〜夫の知らない妻
「宿には連絡できたかい?」

狭い部屋にエアコンは設置されていない。

シャワーを浴びた3人は、畳に置いた座布団に座り、テーブルを囲んでいる。

そこには男が用意した簡単な食事、そして缶ビールが並んでいた。

冷えたビールを飲み、芳彦は長い1日の疲れからやっと解放された気分だった。

「ええ、なんとか電話が繋がったので」

「心配してただろう」

白いランニングシャツに短パンという男は、早くも2本目のビールを手にしている。

剥き出しにした腕の筋肉、そして厚い胸板に、芳彦は改めて圧倒された。

黒々と日焼けした肉体からは、野獣のような男の気配が色濃く漂っている。

芳彦の隣に座る佳織が、そんな男の体を見つめている。

「無理せずに明日朝戻ればいいと言ってくれました」

「地盤が緩んでいるからな。今夜あそこまでいくのは危険だ」

網戸からわずかな風が入ってくるが、それでも室内は暑い。

あまりアルコールを口にしない妻が、今日は珍しくビールを飲んでいる。

長い脚を崩して座った妻の頬が、男を誘うように上気している。

「奥さん、もう一本飲むかい?」

「ええ。いただきます」

遠慮なくそう告げた妻に、男は冷蔵庫から出した冷えた缶ビールを渡す。

「珍しいな、佳織、今夜は」

「ほっとしたせいかしら。普段はあまり飲まないんですが」

弁解するような口調でそう言いながら、妻は夫から男に視線を移した。

「あの、少し聞いてもいいですか?」

酔ったせいか、あるいは安堵したせいだろうか。

普段は内気でおとなしいタイプの妻が、男にそう聞いた。

「何だい?」

「こちらでお仕事をされているんですか?」

妻の率直な問いかけが、男には少し意外だったようだ。

珍しく笑みを浮かべ、彼は答えた。

「怪しいだろう、男がこんな山奥に一人でいて、いったい何やってるんだと」

「いえ、そういうつもりじゃ・・・」

「奥さんのように都会で暮らすのは、俺の性分に合わなくてね」

今日会ったばかりの男と親しげに会話をする妻の姿。

芳彦は妙な昂りを感じながら、ビールを口にした。

「炭焼きをやってるんだよ、ここで」

「炭焼き?」

「もう5年になる」

シャツの開きから、細身ながら盛り上がった妻の胸の谷間が覗き見える。

芳彦は、ビールを飲む男の視線がそこに注がれていることを知った。
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