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学園物えっち短編集
第20章 桜舞い散る中の君


座席に座ると、桜さんは俺にもたれかかった。


「…朝早かったから眠くなっちゃった。空港まで寝ててもいいかな?」

「うん…」


元気なふりしてるけどさ…。


長く一緒に過ごしたからわかる。やはり桜さんの体調は万全ではない。


親にも体調が良くなったと嘘を吐いてきたのだろうか…。


あんまり無茶をしているようだったらすぐに休ませよう。


空港に着いて、飛行機で約1時間半。


俺達は北海道に到着した。


引っ越してから二ヶ月しか経っていないので、懐かしいとかそういうのも特に感じなかった。


空港で預けていた荷物を取っている時、スマホの電源を入れると何件か着信が入っていた。
見ると、桜さんの家の番号からだった。


嘘だろ…。


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