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want to be ...
第8章 葛藤






「だーから、もしもだっつの!もーしーも!
気持ち悪いとか言うなよ、お兄ちゃん傷付くぞ!
俺だって嫌だわ、近親相姦なんてもう興味ねぇよ」


「ならいいけど」


「いやぁ、でもなぁ。俺達他人だったら絶対俺、
杏奈のこと好きになると思うけどな。
がっつりロックオンして抱いておとすわ。
だって杏奈可愛いし、いい身体してるし」


「ねぇ、うるさいよ?気持ち悪いよ?
キモいこと言わないでさっさと用件言ってよ」


あの時のあたし、…というかお兄ちゃん限定だけど、結構キツい言葉吐いてたな。


…まあ、唯一の血の繋がった家族だからね。


「はいはい…本題戻るぞ。…あっ!
ちなみにこれ、今は俺と杏奈設定にしてあるけど
俺の友達の話だからな。友達の話だからな!
友達の話な!?覚えとけよ!」


「分かったよしつこいなぁ」


「もし、さっきも言ったけど杏奈が俺のこと好きで
俺も杏奈のことが好きだとする。
でも、そのことはお互い知らず好き合ってんの。
ある日杏奈が俺に告白してくれて、俺はその時初めて
両思いだったってことを知るのな?」


「…(気持ち悪いな…絶対にないけど)うん」


「けど、俺はその時素直に受け取れなくて、
酷い暴言吐いて杏奈を振るとする。
…そんなことされて、少し経って俺が杏奈に
告白したとしたら…杏奈、OKする?」


「は?しないに決まってるでしょ。有り得ない。
お兄ちゃんを好きだった自分を殺したくなるかな」


「…っ、えー!」


即答するとお兄ちゃんは面白いくらい驚いた顔をした後、がっくりと落ち込んだ。


「当たり前でしょーが!落ち込む必要どこにあるの?
ていうか何でよ?どうして両思いだったのに振るの?
ねぇ何で??ほんとに両思いだったの?意味分かんない」


「…、ええ~…」


何だかものすごーく落ち込んでたお兄ちゃんがうざくて気持ち悪かったけど、少し、ほんの少ーしだけ可哀想になってきて、 あたしは仕方なくアドバイスをあげたんだ。


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