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第26章 Secret Story　大樹 × 杏奈

｢だ…っめなんですって！｣


｢あ？何も聞こえない｣


｢っちょ！…っ！｣


ベッドに押し倒され覆い被さってきた大樹さんにキスされ、必死でもがく。


…けど、もがけばもがくほど強く押さえつけられて舌を深く絡められるから、試しに大人しくされたままになってみる事にする。


油断させて、隙を見て逃げ出そう。


…これが逆効果だという事に気付かず。


抵抗をやめたあたしに気付き、更に深く舌を絡めてくる大樹さん。


気持ちいい…気持ちよすぎる。


…けど、我慢だ。


油断した時にすぐ逃げなきゃ。


そんな考えを読まれている事も知らず、キスを許している内に…


｢…っあぁ…っは、…っふぅ…｣


すっかり溺れてしまった。


さっきより深く、甘く、ゆっくりと味わうように舌を絡められる。


拒否、出来ない…


体が心と連動しない。


心ではだめだだめだって思ってるのに、体は大樹さんのモノが欲しくて欲しくて…


…洪水状態だ。


｢…！｣


｢ほら…体は正直だ｣


｢…っだ、ぁ…｣


くちゅ


聞こえた自分の秘部の音に顔が熱くなる。


｢杏奈。俺を求めろ｣


｢…っ｣


媚薬のように頭に響く大樹さんの甘い声。