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孤城の中のお姫様
第3章 植松藍子(うえまつあいこ)〜東京私立S女子大2年生〜
私たち姉妹がお互いに、身体を逆さまにし合って横たわり、すっかり上がってしまった呼吸を整えるのにしばしの時間を要した。

やっと落ち着いた姉の清さんが起きあがり、元の位置に横たわると、私を抱きしめてくれた。

「藍さん…。とっても、とっても、素敵だった。」

「私もよ清さん…。」

私たち姉妹は再び強く抱きしめ合って、キスをした。

「ねえ藍さん…。レディコミの漫画で女の子が『イッちゃうっ!』て叫んで果ててしまう場面がよくあるでしょ?」

「うん。あるわね。私にはよくわからない感覚だったけど…。もしかして清さん…。」

「そうよ。藍さん。私たち、さっきクリトリスをお互いに刺激しあって、イッちゃてたと思うの。私、最後に藍さんが、強く擦った時、昇天するような身震いを感じたのよ…。」

「あっ。私も…清さん。清さんにクリトリスを擦ってもらったら、身体が痺れるような、でも、その痺れはとても気持ちいい痺れで、一瞬頭が朦朧となったの。その時かしら?」

「藍さん。その時よ。私たち…。」

「清さんっ!」

また、私たち姉妹は、お互いを力一杯抱きしめて、キスをし合った。
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