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刑事とJK
第90章 愛が欲しいだけだった





『あたしにはもう旦那がいるんで、ごめんなさいね!!!』



吐き捨てるように言ってやった






「ほら、こうやって…俺以外の人間は幸せになっていく…。
だからこんな世の中、なくなってしまえばいいんだ」





「待てって。まだおめぇを好いてくれる女ならいるかもしんねぇじゃねぇか…」





斉藤はゆうひより前に出て言った





「いない。それに今更、もう遅い」




「遅くねぇ。
ミサイルの自爆スイッチさえ押せば、まだチャンスはあんだろ?」





河瀬はちらっと誘導装置に目をやった




「…遅くない?」




「ああ。
遅くねぇ、だからこんなことさっさとやめろ」









無表情だった河瀬の顔が、口元を上げた








「はははははっ!!
ここまで来て何で計画を中断しようか!!?
するわけないだろ!!
みんな消えてしまえばいい!!!」














「…そうかよ」




斉藤はゆうひをドンッと後ろに突き飛ばし、
右にいる男の顔面を殴り飛ばした



振り向きざまに左の男に蹴りを入れ、もう一度殴って倒れさせた





『さ…斉藤!!』





男が斉藤の動きを止めようと、背後から羽交い締めにしたが

斉藤は後頭部で頭突きを食らわす




「あぐぅっ!!」



痛みで額を押さえる男にひじ鉄を噛まし

最後に一人、足を払ってよろけた奴の後ろ首にかかと落としを決めた




バタバタと倒れていく男たちを踏み越え、言った






「次はてめぇだ、馬鹿野郎」











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