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刑事とJK
第95章 近所のおじさん



―――――――――――



その次の日は日曜だった


だからあたしは、朝ごはんも食べずに真っ先におじさんの家に向かった



おじさんは畑に水を撒いていた



「あ、由紀ちゃん
今日は早いね」



優しい笑顔



ますます、自分の父親の発言が憎くなってきた




今は、


ひとりぼっちのおじさん





大切な奥さんは亡くなって



大切な娘さんとは、望まないお別れをした



娘のために…望まないお別れを…




そんな優しいおじさんを




お父さんは酷く言った




そんなお父さんは…ほんとに、最低だ…





「!!?
どうしたの!!?」




おじさんはじょうろを放り投げてあたしの方へ駆け寄った



「…」




そして、今、あたしはやっと泣いていることに気がついた





「ぉ…ぉじさぁあぁん…」



あたしはただ


泣きつづけた





――――――――――








あたしは、家での父親との会話と


それを通してあたしが思ったことを
全部話した





「あんなの…酷すぎだよ…おじさんはいい人なのに…」




やっと涙は止まった




まだ所々でしゃくり上げるが…




「おじさん、あたしのお父さんになってよ…」




この時のあたしは、冗談で言ったつもりはなかった




「…どうして?」




「あんなお父さん、嫌いだ…
おじさんは、好きだ」





「それは、ダメだよ」




おじさんは、また優しく言ってくれた








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