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刑事とJK
第95章 近所のおじさん





岩崎が由紀の家に入り、
目に飛び込んできたのは倒れていた由紀の父親だった




「…っ」




岩崎は急いで父親の状態を確認した



…息はある




この形で倒れてるということは…


どうやら、階段で足を滑らしてしまったようだ






「おじさん、お父さんは死なないよね…!?
大丈夫だよね…!?」



由紀は心底心配している




「大丈夫だよ
多分、軽い脳震盪だろう」





「良かった…」





由紀は涙目になっていた





―――――――――――





「う…」




「お父さん!!」



由紀の父親はようやく目を覚ました


まだ頭がフラフラする





「…由紀」



「階段から落ちるとか、ほんと鈍臭いんだから!!」





由紀の涙に、嘘はなかった






「…落ちたのか…」




「そうだよ
岩崎のおじさんが、お父さんをちゃんとしてくれたんだからね!!」




「…岩崎さんが…」





「ちゃんと、お礼行きなさい!!」





「…」





目覚めて早々、娘に怒られるとは…






由紀の父親は、だいぶ頭のふらつきがおさまったとみると

岩崎の元へ一人で訪れた










「…岩崎さん」





「はい…あ、もうお体は大丈夫ですか?」




岩崎はニコリとして答えた






「少しお話、いいですか…?」



「いくらでも」




岩崎は腰を下ろした






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