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刑事とJK
第98章 凸凹の夜






「ほんとゴメン…千花はやっぱり、そのままでいいよ?」



「…」






悔しかった


まるで自分が開き直って、シゲを強制させてるようで…




しかし、そうしてるつもりがない分、むしろ開き直れてしまえたなら


どれだけ楽だろう



と…




思わず、涙が溢れた







「!!!」



「申し訳…ございません…」






わかっている


自分がどれほど、他の女と違っているか…





しかし、25年かけて染み付いた自分の言葉は…


どれだけ洗い流そうと落ちそうにない



落ちは…しない









1番嫌なことは、自分のせいでシゲが恥ずかしい思いをすることだった




この前もそう…



二人で買い物に出掛けたときだ



喋っているのを他人に聞かれ、陰で笑われていた





シゲは気づいてなかったようだが



千花は



気づいていた









変な喋り方の女と喋る、変な男





こう言われているのではないか…?



もし、言われていたら


と思うと






つらくて



つらくて




仕方なかった…









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