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刑事とJK
第100章 根城の裏で笑う者~後編~





どれくらいそんな毎日を重ねたのか覚えてないけれど、僕はそうやって、親友とかいう嘘の裏で彼女に恋してた。



日に日に見えてくる彼女…それが嬉しくて、まだどこかじれったくて、やっぱりどんどん好きになっていって…





「嘉山君」




幸せそうに笑うその顔が、いつしか僕の一番の楽しみになっていた。





「友達、できたの」



「ほんとに⁉
なら、やっぱり自分から話し掛ければ友達なんてすぐに出来たってことだよね」




「うふふ、そうみたい。
でも親友は嘉山君だよ?」




彼女は、僕の気持ちを分かっていてわざとこんなこと言うのかな。




「休みの日は遊びに行ったりするの?」



「うん、なんかいきなり誘ってもらえて…びっくりしちゃった」




僕がちょっとアドバイスしただけで、恭子はすぐに友達が出来た。


もともと避けられていたのが不思議なくらいだったのだ。




「ちょっと悔しい」



「じゃあ、また遊ぼうよ」




照れながらも、小指を絡めた。



きっと彼女は僕を親友としか見ていなかったに違いない。



それでもいいや。




君の幸せそうな顔が見られるなら、僕との間に立ち塞がる壁を、無理に壊す必要なんてないから。




「友達と遊んだ話、また聞かせてね」


「うん、わかった」





来週には三連休が挟まっていた。



きっとその間に、遊びに行くんだろうな。








「実はね、夢があるの」






唐突に切り出された話に、僕は自然と耳を傾けた。







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