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刑事とJK
第45章 謎のおじさん





『おじさん、…誰?』



おじさんはソーセージをペろりと平らげると、答えた



「僕は、謎のおじさんだよ。
ハッハッハ」




『…』



この人、頭おかしいな



「でも本当に助かったよ
お腹が空きすぎてついつい倒れてしまった」




『わざわざマンションの3階で?』




「神のお告げがあったんだ
きっと君に巡り会うためだったんだね」




『…』




絶対おかしい…





『…それじゃ』


「ありがとう、じゃあまたね」



"また"がないことを願います…



ゆうひはガッチリ扉を閉めた



外では
おじさんが帰っていく足音がする




…何だったんだろ…?



世の中にはいろんな人がいるんだなぁー…









―――――――――――







斉藤は、気晴らしに外をぶらぶら歩いていた


今日はゆうひが就職活動で忙しいので
会えないのだ




路地に曲がったところだった




若者が溜まって
何かしているのが目に入った



気になって近付いてみると、
斉藤に気が付いた若者たちは
「やべっ」と言って逃げていった




そのあとに残ったのは、一人のおじさん




…狩られてたんか…?





「大丈夫っすか?」


斉藤は駆け寄った



すると、おじさんは斉藤の足にしがみついてきた




「うわっ!!」



つい振り払ってしまった



おじさんは地面に手をつく



「あ、すんません…」



「食べ物を…恵んでください…」


「へ?」



「食べ物を恵んでくださーい!!!」



おじさんは今度は抱き着いてきた



「おい、ちょっと、やめろ!!」





おじさんは斉藤に投げられた


どうやらその衝撃で
気を失ったらしい


動かなくなってしまった




「しまった…
オッサン、しっかり…」



「食べ物をおおぉーーー!!!!」



「ぎゃああああ!!!!」








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