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刑事とJK
第45章 謎のおじさん


―――――――――――



ガツガツガツガツ…



「先輩…」



ガツガツゴクゴク…



「何だ?」



ガツガツガツガツ…



「このおじさん誰ですか…?」


ゴックン



「知るか」




「はあああ…
うまかったああ…
刑事さん、ありがとうね」



おじさんは、斉藤が用意したコンビニ弁当を
あっさり平らげた



「オッサン、誰だ?」



「僕は、謎のおじさんだよ」



「…」



はい?



「ちょっと先輩、
もう帰しましょうよこの人…」


シゲはこそこそと斉藤に耳打ちした



斉藤は頷いた




「オッサン、腹もふくれたろうから
出てってくんねぇか?」



「やだなぁ、ここ快適だから」




謎のおじさんは
椅子の上でグルグルと回った




「…」




めんどくせぇのを連れてきちまった…



シゲのうっとしそうな表情は
ありありと浮き彫りにされている


仕事部屋の外からは、
藤野や吉川やその他もろもろ、
南までもが中の様子を窺っていた



「いい加減にしろオッサン」



斉藤はおじさんの腕を引っ張った



その瞬間、おじさんは凄い形相で
「ああ゛っ!!!」っと窓の外を指差した



「あ?」



斉藤もそっちの方を振り向いた




「チョップ♪」




おじさんのチョップは
斉藤の頭に可愛らしく直撃した




「…」




部屋の外で、
藤野や吉川は大爆笑している


シゲも肩を震わせて
必死に笑いをこらえている







「こ…んのジジイ!!!」



と振り向くと、
すぐそばにいたはずのおじさんは
既に3mほど離れた位置にいた



「えっ…!!」



あまりの出来事に斉藤は目を疑った









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