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刑事とJK
第49章 有人島サバイバル




ガチャ…ギチギチギチギチ…



扉は嫌な音を立てながら開いた




「…何だ?」



〔レィヤ〕


扉を開けた男は、
顎で、斉藤たちに出るようにサインした




「…」




斉藤と藤野が牢屋から出ようとすると

その手を縄で縛られた




「はぁ?」





牢屋は地下に造られていた


そのまま、斉藤と藤野は地上に上がる






外は日が暮れかかっていた




歩け

と、背中を押される





「こいつら…どこ連れていく気だ?」


「処刑場?」



「冗談じゃねぇよ…」





歩かされ、明かりが見えてきた


どうやら火を焚いているらしい





「火あぶりの刑か~
死ぬ前にもっかい真理子とやりたかった~」





「うっせぇ」





しかし、火の周りはまるで祭のように賑やかである



人々はポコポコと太鼓を叩いたり、
踊ったりしている




「そんなに俺らに死んで欲しいのか!!」




「…いや、待て」








自分と、火を挟んで反対側に…



ゆうひ!!





「ゆうひ!!!」



斉藤の呼び声に、
ゆうひはハッと顔を上げた





『斉藤!!!』




斉藤のもとへ走り出そうとしたゆうひの腕を
隣に座っていた男…シーザが掴んで止めた





「な…んだ、あの野郎は…!?」




その時、横から大爆笑する声が聞こえた



パッと振り向くと、
笑っていたのは南だった




「何笑ってやがる!!」



「いや、だって…はははっ
お前が捕まってるの見るのウケる、
囚人じゃないか、ははははっ」




と、腹を抱えて笑う南を、
飛鳥がシバいた




「笑い事じゃないでしょ!!」





「…シゲ、今どういう状況なんだ?」



「実は…」



シゲは斉藤に駆け寄ったが、
周りにいた男たちに阻まれた









〔ディイラースン〕





シーザがそう言うと、
辺りのお祭り騒ぎがシン…と静まった










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