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刑事とJK
第50章 魔物





子供の口元に、
縛られた手を近付ける



するとかすかに、温かい息が
肌に触れた



「…生きてる…」



斉藤はどこかほっとして


「子供生きてたぞー!!」



と叫んだ


それを聞いた南が、
英語でシーザに伝える




シーザは安堵の表情を見せた




男たちが入って来て、
子供を抱き抱えて外に連れていった



「…」




斉藤も外に出ようとしたが、
パキィ…
と何かを踏んづけた音がした



「?」




真っ暗で見えなかったので、
その踏んづけた物の破片を持ってから外へ出た











外ではシーザが
大事そうに息子を抱きしめていた



どんな奴でも、親は親なんだな…




そう思って

洞窟で拾った何かをフッと見た




「…」





白くて硬い…しかし、
力をいれるとパキッと崩れた





「何だそれ?」




南は斉藤が持っていた白い何かを覗き込んだ




「…これ…」




不自然に落ちたピーナッツ…




無事だった子供…




白い破片…




蛇…





「南…
蛇って、賢いんか?」




「さぁ…
たまに聞く気もするけどよ…」




「ここに棲んでた蛇ってのは…
利口な奴かもしれねぇな」




「は?」




「早く戻んぞ!!
もしかしたら、村が狙われてるかもしれねぇ!!」



「んな馬鹿な…」



「南、あのクソ大王に
早く引き返すように言え!!」



「え、あ、ああ…」





南はシーザに引き返すよう言った



しかしシーザは、
肝心の蛇を退治出来てない
と言って、
言うことを聞こうとしない





「馬鹿野郎!!
ってめぇ、村の奴らが皆食われちまってもいいのかよ!?」



斉藤はシーザに向かって叫ぶ




何を言っているんだ
といった感じでシーザは首を傾げる




シーザを怒鳴り付けた斉藤に、
そばにいた男が殴りかかろうとした



しかし斉藤はそれをかわした




続けて、自分の手を縛っていた縄を持つ男を蹴り倒し


一気に村へ走って行った





〔ナバトゥリャメィヤ!!〕



あいつを捕まえろ

とでも言ったのだろう



シーザの声に続いて、
その場にいた男たちは斉藤を追った










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