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刑事とJK
第51章 さよなら



―――――――――――



「斉藤、中島さんが呼んでたぞ?」



「もう旅行はこりごりだ」



「同感」



藤野は軽く笑って、通りすぎた



斉藤が中島のところへ行くと、
中島は椅子に座って待っていた





「やあ、斉藤君」



斉藤は軽くお辞儀した




「この前は散々だったね
航空運営会社の責任者は、
ちゃんと問い詰めといたよ」



「どうもっす」



「今日はその話じゃないんだが…」



中島は少し間を置いてから、口を開いた



「〇県の刑事課は、深刻な人手不足でね…
そこの刑事課室長の席に、
君を入れたいという話があるんだよ」





「〇県…」



って…ここから無茶苦茶遠いじゃねぇか…




「君の今までの業績は素晴らしいものだった…
私も、斉藤君にはここにいてほしいんだが…」




「…」




「嫌…かい?」




人事異動は絶対




嫌もクソもねぇ







「オレなんかが…室長だなんて…
合わねぇっすよ…」




斉藤は笑顔を作ったが、
その目は笑っていない







「そこは…全く謙遜しなくていいと思うよ?」



「…ははは…」





笑い事じゃ

ねぇよ…






「異動は今から1週間後なんだ…
それまでに、荷物整理を」








「…失礼します」






斉藤は部屋を出た




開けた扉は

いつもより重く感じた













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