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刑事とJK
第56章 夢



『斉藤どうしよう…!!
この子死んじゃって…!!』



「落ち着け、まだ生きてる」



斉藤は
犬が呼吸をして、
微かに体が動いているのがわかった




「病院に連れてった方がいい」


『うん…!!』



ゆうひは犬を抱き上げた


すると、体の大きさの割に
随分と体重が軽いことがわかった




『…』






この子、野良じゃない…



首輪…ついてる…







胸が痛くなった

しかし、それよりもまず病院に連れていった






―――――――――――





「どうやら、栄養失調みたいですね」



動物病院の医師はそう言った



『そうですか…』



ゆうひは、
診察台に横たわる犬の頭を撫でた



「ちゃんとした食事を与えれば、
すぐに良くなりますよ」



『ありがとうございます』




とりあえず、
犬には病院で栄養のあるものを摂らせた



犬はヨロヨロとしながらも、
体を起こせるくらいまで体力は戻った






「あなたの犬じゃ、ないんですよね?」



『はい…公園で倒れてたので…』


「なら、動物保護施設に送った方がいいでしょうね」



『はあ…』




――――――――――





そこでゆうひと斉藤は、
犬を連れて動物保護施設に赴いた



『ごめんね、付き添ってもらっちゃって…』



「気にすんな」



斉藤は優しく微笑んで、
ゆうひの頭をポンポンと叩いた













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