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刑事とJK
第58章 4つの事件





藤野はパトカーを自分の家へ向かわせた



真理子…無事でいてくれ…





「藤野刑事、本当にこっちでいいんですか?」



「いい!!
早く…!!」










パトカーは藤野の家の前に止まった


勢いよくドアを開け、
藤野は飛び降りた



急いで玄関へ向かうと、
窓ガラスが割れていることに気づいた


嫌な予感がする




扉に手をかけると、
鍵は閉まっていた





「鍵…」




ポケットをパンパンと叩く



しかし、鍵は刑事課室に置いてきたことを思い出した




「くっそ…!!」




藤野は、
割れた窓から家の中に入った



床にはガラスの破片が散らばっている



同時に、
鼻にくる匂いがした





「…ガソリン?」



床一面、何かの液体でびしょびしょになっていた



間違いなく、
ガソリンの匂いである




「藤野刑事、これは…」





警官も窓の外から顔を出した







「真理子…!!」



藤野は2階へ駆け上がった




すると、声がした



「ストーップ」





藤野は足を止めた



見ると、奥の部屋に
真理子と見知らぬ男の姿があった




真理子は椅子に縛られていて、意識がない





「真理子!!」



「だから、ストップだって!!」




真理子の隣で立っている男が叫んだ




「っ…」




また、足を止めた



男がライターを片手に、
真理子に近づけようとしたからだ










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