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第62章 告白して

「俺、ちょっと様子見てくる」

「あ、僕も行きます!!」



藤野に続いて、シゲも出て行った














「…吉川」




「恵子ちゃん、ケガない…？
ってか、どこにいたの？」




吉川は目を合わさずに言った



「…刑事課の倉庫に監禁されてたわ」




「!!??
監禁って…、大丈夫なの!!?」



「だんだんストレス溜まってきてね…
見張りは一人だったし、
ぶん殴って走って来たの」





「ぶん殴…へ、へーえ…」



吉川は俯いた




「恵子ちゃん…」



「どうしたの？」



「ちょっと来て」




吉川は津森を手招きして、廊下へ出た








「何よっ…


…―――///」





吉川は津森を抱きしめた







「…無事で良かったぁ…」




吉川の声は

枯れ果てたようにカラカラだった




「……///」






津森も吉川の背中に手を回そうとしたが


その前に、
吉川から津森を離れた






「…俺さ…、恵子ちゃんに
告白しようと思ってた」




「…しないの…？」





「ダチ裏切るような男に…、
そんな資格ないよ…」





裏切る…？






津森は何となく、
吉川が何をしたのか察しがついた






「あんたは…どうして裏切ったの？」





「…それは…
恵子ちゃん…が…」








津森はクスッと笑った



そのまま、吉川の頬にキスをした






「え!!??///」




津森はにっこりとしている