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刑事とJK
第63章 第一歩






「ゆうひの結婚相手って、斉藤君だよね?」



「…まあ」




「…それは、僕も嬉しいよ」



岩崎は庭を眺めた



「わざわざこの手紙を届けるために、
来てくれたんだよね?」



「あいつ、宛先もわからずに
困ってそうだったから…」



岩崎は黙って頷いた






「…本当に、教えてくれてありがとう…」




「別に…
…よかったら、結婚式に行ってやってくんねぇか?」




「"行ってやって"って…
ははは、君の結婚式じゃないか」




冗談混じりで笑う岩崎をよそに、
斉藤は続けた




「出来たらでいいんだ…
頼む…」











「どう…だろうね」








二人の会話はそれ以上進まなかった





イチゴを食べ終え、キリのいいところで
斉藤は帰ることにした




―――――――――――

―――――――――――





6月20日


梅雨の季節ではあるが、奇跡的な快晴






昨日降った雨がまだ葉の先に残っていて

それが太陽に照らされてキラキラと輝く







…とうとう、この日が来た…










斉藤は緊張気味で扉を開けた

















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