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刑事とJK
第64章 新婚旅行





『斉藤、外探検してみない?』



「夕食までは…あと2時間か、わかった」





ゆうひの提案に斉藤は頷き、
二人は外へ出た



浜辺へ来ると、自然と手を繋いだ






『海に来ると、いろいろ思い出すよ』



「何を?」



『去年の夏にさ、海行ったじゃん』




「ああ…」




あの時の…



まだ、
付き合ってなかったときだ





斉藤が、まだ"好き"が何なのか
わからなかったとき…







「…そんなときも、あったな」


『懐かしいよね』





珊瑚礁の上から見たあの景色は
今でも鮮明に覚えている
















そうやって浜辺をぶらぶらと歩いていると


草村にトムがいることに気付いた




何やら電話をしている





『仕事の話かな?』




トムからはあの陽気な雰囲気は感じられない


どこかピリピリとした空気だった




「…」





斉藤は、トムを見ていた






『斉藤、どうしたの?』



「えっ、いや別に…」



『そう?』







ゆうひはまた歩き出した



斉藤はトムを一瞥し、
またゆうひと浜辺を歩いて行った














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