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刑事とJK
第69章 敵に塩を送る





「…ぁ」





斉藤も、舞と一緒に清隆を見た


そして気づいた






この男、昨日確か刑事課に来た男だ…

南に話があるっつって…




あ、もしかして


飛鳥の元カレか!!??









おいっ、
と斉藤は南の肩を叩いた

しかし、南は不愉快そうな目しか向けて来ない



まあ、愉快そうにする理由もないが…




「帰る」



南は引き返そうと、
体の向きを変えた






「待て待て待て!!
オレの買い物はどうなった!?」




斉藤は必死に南を止める



もともとは、
南と飛鳥を会わせるための計画なのに

ここで南が帰ってしまっては意味がない



「買い物くらい一人で出来るだろ
幼児か」






あああ~殴ってやりてぇ~



しかし斉藤は我慢した













「清隆、何か言わなくていいの…?」




舞は清隆に耳打ちした



「南さんは、俺の言うことは何も聞いてくれないよ」



清隆の声には諦めが感じられる




「でもさぁ…」










「南!!!」



その声に、
全員が振り向いた



「あ…」



南は搾り出すように声を発した




「飛鳥…」






駆けてきたのは、
飛鳥だった



その後ろから歩いてきたゆうひは、
斉藤に小さくピースした













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