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刑事とJK
第69章 敵に塩を送る





「南…!!」





飛鳥は


清隆を通り過ぎて


南に抱き着いた






「あす…か…///」




「南…ごめんなさい…あたし馬鹿だった…」




飛鳥は南に顔を埋めたまま言った





「あたしはやっぱり、
南が好き…好きだよ…」




「…///」









俺も抱きしめて…いいのかな…?







南は、ゆっくり飛鳥の腕を掴んだ





そして…






自分から離した






「…南…?」




「…」




南は、後ろを向いて歩き出した




「な…なんでぇええ…?」








飛鳥の目は、涙で溢れていた








「おい南!!」

『南さん!!』



斉藤とゆうひは南を呼び止めようとするが、
南は止まろうとしない




「なんでよぉ…南いぃ…」




ひっくひっくとしゃくりあげる飛鳥の横を、
何かが走り抜けた





「えっ…」




その何かが、自分の方へ走って来る気配がして
南は顔だけ振り向いた



と同時に、清隆の拳が南の頬を打った




「!!!!」






周りにいた全員が驚いた




殴られてよろけた南は
清隆を睨みつける






「何しやがんだお前…」





「こっちのセリフだ!!
わかんないのか!?
飛鳥はあんたが好きなんだよ!!」




「俺なんかじゃ…だめだ」





「それは飛鳥が決めることだ!!
ちゃんと飛鳥の言葉を聞けよ!!」





「…」






黙りこくる南の元に、飛鳥は寄った



指で涙を拭い、言った










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