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刑事とJK
第73章 頼れるクレイジー野郎



二人は足を進めた


しかし、ゆうひはどうしても聞きたかったことがあった





『何で…こんなに助けてくれるの…?』



「さあねー」




『…』







小泉は、殺人犯だ


村上さんも、殺したんだ



そんな男が、
どうして自分をこんなにも助けてくれるのか?



…質問、変えよう






『人を殺しちゃうのって…楽しいわけ…?』





「そういうときもあったかなー?
今は別にどうでもいい感じ」





『…へーぇ…』





爆弾のことについてはエキスパート


もっと何か、人のために
なるようなことをすればいいのに…





『…花火、好きだったんだっけ?』





「うん、それは好きだよ
すごく綺麗だしね」



小泉は話に乗ってきたようで、続けた






「俺思うんだよね
花火って、咲いた花に似てるから
そんな名前を付けられたんじゃなくって、

消えていく時のはかなさが、
散っていく花に似てるからじゃないかってさ」







初めて



小泉は寂しそうな顔を見せた







『…』





ゆうひは、
その顔から目を逸らせなかった





逸らしたら、きっとこの男はひとりぼっちになってしまう…




そんな気がしてならなかったからだ
















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