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刑事とJK
第76章 すれ違い






「…って…訳なんだ…」



「…」





南は机に座ったまま言った






「結局お前は何が嫌なんだ?」



「…」



斉藤は俯く





「ゆうひちゃんが
お前に話してくれなかったことか?」




「…」





「おい斉藤?」




「怖ぇよ…」




ゆっくり


息を吐いた






「ゆうひが…オレよりも小泉を想ってる気がして…
なんねぇんだよ…」




「それは違う」





南は机から下り、
斉藤の方へ向き直った





「ゆうひちゃんは
絶対お前を1番だと思ってるよ」




「んな確信なんて…」




「お前がゆうひちゃんを信じてやらないでどうするんだ?」




「…」





「疑い出したらキリがないし…
ゆうひちゃんはお前に信じてほしいはずだ」






「…
わかった…
今日もっぺん喋ってみる…」




「そうしてやれ」




「ぁ…ぁりがとぅな…南…」





「いつの日かの礼だ」




南は微笑を漏らし、部屋を出て行った















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