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刑事とJK
第81章 篭城突入策



「で、犯人からの要求は?」


長谷川は斉藤に尋ねた



「何も反応ないらしいっすよ?」


「ウザいな、もうこっちから建物に穴空けようか」



「あ、それ俺も思いました」




長谷川と吉川はお互いにタッチした




「穴を空けるなんて、俺はそんなの反対で…」
「そうと決まれば中島ちゃんに連絡だ」




長谷川は南の言葉を遮って、中島に電話をかけた





「ちょっと長谷川さ…」
「あ、中島ちゃん、こっちに爆弾処理班送ってくんないかなぁ?
出来たらダイナマイトも手配してー、うんうん、ありがとう」




「長谷川さん!!」




「何カリカリしてんだ君は」




長谷川は鼻で大きく息を吐きながら、横目で南を見た





「カリカリって…、そんな勝手なことして、
中で人質でも取られてたらどうするんですか!!?」



…南の言い分も一理ある

長谷川さんの行動は、確かに勝手だ




もし人質を取られていたりしたら、人質の命を危険にさらすことになりかねない




「…ひとつ、言い忘れていた」




長谷川は全員の方を向いた




「昨日の夜中、アメリカ刑事課本部より連絡が入ってな…
…あの不法入国者たちに盗まれた、という証拠が出てきたらしいんだ」



「盗まれた?
何を…」




長谷川はバツが悪そうな顔をした









「核ミサイル誘導装置だよ」










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