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刑事とJK
第83章 仲間





「はぁ、はぁ…嘉山君…足早い…」



飛鳥は遅れて、ぜぇぜぇ言いながら走ってきた




「飛鳥、ありがとな」



「ど…いたしまし…て…」



ゆっくり呼吸を調えた





「長谷川さん…まだ俺らは待ってなきゃならないんですか?」



南は長谷川に言った


一人で向かわせた斉藤のことが心配なんだろう





「待て待て、もう少し待て」




長谷川は腕を組んだままそう言った





「…」



パーク外では、未だに爆発と銃撃…


こちらの負傷者の数は増えていく一方だ







長谷川さんは、一体何を待っているのだろう…?







「ア、来マシタ!!」






アンソニーが、遠くを指差した




向こうから、タクシーが走って来るのが見える







…あの中に、誰かが?






タクシーは近くに来て停まり、中から一人の男が現れた


その顔には見覚えがあった





「やぁ、長谷川君」


「朝っぱらから呼び出して悪いな」





長谷川とその男は、握手しあった





「…ゆうひの、お父さん…」





飛鳥がそう呟いた




「あっ…」




そうだ…ゆうひちゃんの父親でもあり、
IQ220の天才大学教授でもある…



岩崎啓太…



…長谷川さんと知り合いだったのか








南は飛鳥の方を向いた



「飛鳥、ありがとう…もう、帰っといた方がいい…」



「え…でもあたし…」





飛鳥をここに置いておくのは危険だ


そう判断して、南は言った







その会話を聞いて、岩崎がこっちを振り向いた



「…飛鳥…?」




「え?」




飛鳥は岩崎の顔を見た










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