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刑事とJK
第83章 仲間





「ところでおチビ…」



「おチビなどではございません!!
わたくしには千花という名がございます!!」





吠える千花を、男は手を広げて宥めた





「おチビが名乗ったか、んじゃ俺も自己紹介してやる。
井上退斗(イノウエ タイト)だ、おチビ」




「おチビではございません!!!!」





井上はまた大笑いした






「それで、俺の知り合い見なかったか?」


「知るわけないでしょう!!」






千花はツンとそっぽを向いた






「そんな態度、取っていいと思ってんのか?」




井上は千花の顔を掴んで自分に向けさせた





「な、何す…!?」



「キスどころじゃ済まねーくらいいびってやるよ」





「は…はーなーしーてー…」





千花は自分の顔を掴む手を外そうとし、
ここであるものが目に入った





「それは…?」



「ん?」





井上が背中に背負っている、細長い鞄だ




「これか?」





井上が軽く横を向いて鞄を見せると、千花は頷いた








「教えてほしけりゃ服脱げ」



「!!??
結構です!!!」




「いいからいいから」



「良くありません!!!」






井上に抵抗していると、遠くにシゲが見えた



その近くには、南や飛鳥、真理子など
よく知った面々がいた



「…?」





千花は井上を無視し、少し近づいて様子を見た





「何してんだ?」



井上も後ろからその様子を眺めた



そして、
アミューズメントパークのシャッターに、不器用な穴が空いてることに気づいた





「…」






あの野郎…一人で楽しそうなとこ行きやがって…





井上は微笑を漏らした






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