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刑事とJK
第83章 仲間



管理塔は円筒形で、壁伝いに階段が設置されて螺旋状になっていた



「どけ、邪魔だ!!」





南は向かってくる敵に怯むことなく立ち向かう





南や藤野に挑んだ犯人たちは、階段から突き落とされ



下で待ち構えていた真理子と源十郎によってめった打ちにされた






そうやって、一気に管理塔を駆け上がり

管理室にまでたどり着いた







バンッと扉を開けると、無数のモニター画面と
目がチラチラするほどたくさんのキーボードがあった




しかしその前に立ちはだかるのは

2mはあるであろう、屈強そうな男だった






「…でか…」




しかしここに来てビビってる場合ではない


南は身構えた






大男は首や指をバキバキと鳴らしながら、南に近づいてくる




「ドォラァア!!!」


大男の右腕が勢いよく伸びてきた





「っ!!」






南は何とかその腕を受け流し、大男の懐へ飛び込んだ


すかさず腹にブローを食らわした



ドスッ


と、決まったかと思うと、大男の口元がニヤリと持ち上がった







「なっ…」



急いで距離を置こうとしたが、肩を掴まれ、同じように腹に攻撃を受けた



「ぐふっ…!!」



全身を激痛が駆け巡る



フラフラとおぼつかなくなった足元を踏ん張らせ、何とか倒れずにすませたが、
そのすぐあとに顔目掛けて拳が飛んできた



「南!!」




後から駆けてきた藤野が南を突き飛ばし

間一髪殴られずに済んだ




「大丈夫か、南!?」


「お前が突き飛ばしたせいで、膝打った…」



「じゃあ平気だな
やるぞ!!」



南と藤野は、大男に向かって攻撃を加えた






効いてるのか効いてないのか…
大男はすぐに反撃に出てくる



「らあぁ!!」


倒そうと足にしがみついたが、びくともしない





「ま、マジか…?」



藤野は蹴っ飛ばされ、壁で頭を強打した




「藤野…!?
あぐ!!」




南も投げ飛ばされた





…この大男…強い




南は口元を伝う血を拭った
















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