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刑事とJK
第84章 ミッション



「ほんとか!!?」




〈うん、その奥の部屋の電力消費量がハンパないからね。
誘導装置は、よっぽど電気を食うみたい〉




自分たちの読みが当たっていて、斉藤はどこかホッとした





「わかった、んじゃこの扉も開けてくんねぇか!?」





〈…そのことなんだけどねー…〉




「?」




〈この建物のどこかに、鍵があるはずなんだよ…〉



『鍵?』



〈うん、そこの扉、右の方に挿入口ないかな?〉



「これ?」




小泉は扉の右側に付いた変な出っ張りに触れた


真ん丸の鍵穴が空いている





「んなもんピッキングしちまえば…」




〈あーダメダメ、そんなことしたら壊れちゃうよ。
鍵には先端にIDチップが埋め込まれててね、
扉はそれを認識して開く仕組みらしいんだ〉




…めんどくせぇ構造だな






『でも、こんな広い建物の中から鍵を探し出すなんて…』


「厳しいね」






〈それなら2階のどこかだよ、
ただ…どこかに置いてあるのか、犯人が持っているのか、わからないけどね…〉





「2階だけでも広すぎだってんだ!!」





〈大丈夫だよ、ちゃんと手分けして探せるように、何人か向かわせたからね〉




「何人か…?」





〈そう、その何人かには、それぞれ"食堂"と"舞台・プラネタリウム"ってところに行ってもらったから。
斉藤君たちは"不思議の国"に探しに行ってくれないかい?〉






「ククッ、不思議の国だってさ、1番面白そうだね」






『楽しんでる場合じゃないし!!』





「…とりあえず、わかった。
今から"不思議の国"へ行く」




〈うん、よろしくね…――ブツン〉




放送は途切れた



斉藤、ゆうひ、小泉は
"不思議の国"へ向かった







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