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刑事とJK
第85章 不思議の国



『うわぁ、すごい』




歩いて行くと、入口が見えた


大きな入口やその辺りの壁に、作り物のツタが張り巡らされ、
電気はついていないが、電飾で縁取られた"不思議の国~Wonder Land~"の看板はでかでかと飾られている





『どんなとこなんだろ?』





一度普通に遊びに来てみたいな、という感じでゆうひが言うので


「おい、目的は鍵探しだかんな」


斉藤に注意された






『わ、分かってるよ』



「今度俺と遊びに来ようよ」



『来ない!!』







斉藤はさっさと中に入って行った






『あ…斉藤、待ってよ』



「クク…」




3人は不思議の国へ足を踏み入れた









長い廊下をずっと歩いて行くと、何枚か扉があった



「…めんどくせぇ」



斉藤は左端の扉を開けて、中に入ろうとした…が


ゴンッ



「いってぇ!!」



斉藤は頭を押さえてしゃがみ込んだ




『!!?』


「ククッ、はははっ」



「笑ってんじゃねぇよ!!
っつぁー痛ぇ…」



斉藤が扉を開けるとそこに部屋は無く、壁しかなかった


おかげで頭を打ったわけだが







『こっちの扉はどうかな?』




ゆうひは左から2番目の扉を開けた



『あ、また壁?』



「いや…下に穴がある」



見ると、
大人でも四つん這いになれば通れるくらいの四角い穴が空いていた



『よし、出発!!』



ゆうひはワクワクしながら、その穴に入って行く



後に続いて、小泉も斉藤も入って行った







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