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淫らなカンケイ
第2章 ヒミツの密室
「先生、遅い」
吉田くんは、真っ直ぐに私に近づいてくる。
「ごめん、待ってた?中世のお城の資料だったよね?」
「そんなの口実って知ってるくせに」
ちょっと口を尖らせながら、私の腰に腕を回して、グイっと体を引き寄せた。
上から降ってくる唇を私も唇で受け止める。
軽く重なりあっただけで、待ちきれないように吉田くんの手は私のブラウスのボタンを外し始めた。
「さっき、吉田くんのクラスの高橋さんに声をかけられたの。
昨日のあれ、見られてたみたいよ?」
「昨日のあれって、あれ?」
「『河川敷にいませんでしたか?』って聞かれた」
「聞かれたってことは、あっちもハッキリとは認識してなかったってことだろ?」
「そうかもしれないけど。これ以上のリスクは背負いたくないの。
あんなことは金輪際お断りだからね」