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淫らなカンケイ
第1章 暗い暗い空間で
「誰か来た」
小声でユミが言う。
「しっ!」
二人は息をひそめた。
声の主はユミたちから少しはなれた所に腰をおろしたようだ。
暗闇なのでもちろん顔は見えないが、男女のカップルなのは確か。
「誰か来たらどうするの?こんな所で」
そのカップルも小声で話しているのだろうけど、橋の下は結構響く。
「大丈夫だよ」
と男の声。
カサカサと衣類のこすれる音。
「あっダメよ」
「ダメとか言ってもう先生濡れてるじゃん」
(先生?)
「やっ。ダメ。あっ」
「あんまり声出すと聞こえるよ」
「んー。あっ、嫌」
女の押し殺した声が響く。
「入れるよ」
切羽詰まった男の声。