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初めての温泉旅行
第12章 最後の時間
ゆっくりと、朝食を取った後。

「たろうさん、今日はどうしようか?」

「そうだなぁ。ドライブしながら、考えよっか。」

「うん。いいよ。」



来た道をそのまま帰る。

その途中で、なにか面白いものは無いか?と探す。

これといってどこかに行きたいわけではない。

二人とも今、こうして一緒にいることが楽しかった。

だから、別にどこかに行けなくても。

ドライブしてるだけで、満足だったのだけれど・・・。



もうすぐお別れなのだと、るみが涙ぐむ。

「たろうさん、もっと一緒にいたい。」

「それは俺も一緒だよ。でも、もうすぐ現実の時間だ。」

「ねぇ、最後にもう一度抱いてほしい。」

「うん。俺も同じこと考えてた。」


旅行最後の想い出に・・・選んだホテルは・・・

SMホテルだった。





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