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その、透明な鎖を

雪緒

その、透明な鎖を
イラスト成瀬山吹
発売日 2015/7/29
出版社 一迅社
本体価格 1,200円
電子書籍は価格が異なります

彼女は今日も彼を誘う。その秘密を抱えたまま。彼は溺れる。彼女のすべてに――――

いつか終わるのは分かってたの。だからそれまで、どうか許して。

いつも通りの学校の帰り道に悠斗が出会った、少し不思議な美少女・凛。

「ね。いいこと、しよ?」

そのミステリアスな艶やかさに急速に惹かれていく彼は、身体を重ねたことで、いっそう凛にのめりこんでいく。
彼女のことをもっと深く知りたいと思う悠斗だったが、凛には、誰にも言えない秘密があって――。

秘め事を抱えた少女と、彼女を愛した少年の、切なく透明な、夏の物語。

作者からのコメント

このたび、私の書いた『その、透明な鎖を』を書籍化して頂けることになりました。

個人的に思い入れのある作品でしたので、お声を掛けていただけたこと、本当に嬉しく、幸せに思っています。
皆様の支えがあったからこそ、最後まで書き上げられた作品でした。
本当に感謝しております!

書籍化編集作業はもちろん初めての経験でした。いかにも携帯小説な自分の文章を縦書きに……ということで、最初は不安もありました。
でも、もともと本を読むことが大好きな私。書籍という形にどんどん近づいていく自分の作品がなんだか嬉しくて……。
もちろん大変ではあったのですが、いつのまにか夢中になって作業を進めていたことを今、思い出します。本当によい経験をさせていただきました。

加筆と言えるほどの部分はないかもしれませんが、気になっていた部分を直し、文章を全体的に整え、さらに何度も推敲を重ねたことで、より読みやすく、より感動的な作品に磨き上げることができたと思っています。

作品にもふれますね。
ある日、凛という少女と出会った悠斗。その魅力に惹かれた彼は、まるで溺れるように彼女に恋をしていきます。
重ねる身体。そして心。凛と過ごす日々に幸せを深く感じていた悠斗が突然知った、彼女の秘密――。
ただ好きというだけではどうすることもできない現実を知り、葛藤していく悠斗。同じように、それは、凛も。
切なく絡まり合う彼らの想いは果たしてどこへ行き着くのか――是非、物語の世界に浸っていただけたらと思います。

この物語を美しく彩ってくださっているのは、成瀬山吹先生のイラストです!
本当に素晴らしく、細部に渡る繊細な描写に震えました……。
この絵から受ける印象そのままの内容、内容から感じるそのままの絵、だと思います!
表紙のデザインも、感動という言葉でしか言い表せません。
本になるってすごいことなんですね。もう、胸がいっぱいです。

最後になりましたが、運営様、そして一迅社様。このような機会を与えてくださりありがとうございました!
そしていつも応援してくださる皆様の存在が、本当に支えです。心から感謝しております。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!!

雪緒
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